あの頃はTVで
「RCカーグランプリ」が夕方5時位にテレビ東京でやっていて
その番組のアナウンサーをあの小倉智昭さんがされていましたね。
もうね~皆、TVに釘付けでした
周りの友達は親に頼みまくりでラジコンを購入し始めました。
タミヤ製がやはり大人気で、当時の私の独断と偏見評価で
マイティフロッグ
少々お高いお値段だったが、総合力高し。
ホーネット
値段はそこそこだが、直線の走りは凄い!
グラスホッパー
お値段はこの中では最安。
但し、デフォではモーターが380と非力なので結局はモータを540にしたり
ダンパー交換と改造していくと良いお値段に。
京商は4駆がカッコよかったが、とにかく高かった~
父ちゃん四六時中ラジコンの事ばかり考えまくりで、放課後&休日はチャリンコに乗って
友達とあちらこちらの町の模型店へ遠征しまくりです
さてそんな私には実に残念な現実がありまして・・・
じぃちゃんがかなりの遊び人だったので、結構パンチのきいた貧乏家庭でした。
そんな訳で当時ラジコンセットはトータルで確か、2万~3万しましたので・・・
こんな贅沢品を買ってもらえる事がないのはわかり過ぎちゃっていたので・・・
皆みたいにダメもとで親に「買ってくれ~」と頼む事すらしませんでした。
そんな私に残された道は只一つ・・・
そうです
新聞配達しかありませんでした。
ラジコンの為にもう必死に早起きして頑張りようやく購入資金が貯める事が出来ましたので
さあ、喜び勇んで模型屋に突撃開始です。
目指すラジコンはホーネット。
燃え上がる情熱パワーハンパなく、猛スピードでチャリを漕ぎ倒します。
そんな燃える火の玉と化した私に無情な現実が・・・
なんと
売りきれとの事
でも来週には入荷するとの事なので、気を取り直して出直しです。
1週間待てば良いだけの事です
えっと~
既にお分かりの方もいらっしゃると思いますが・・・
そうならないのが私です
仲間が皆、私の参戦を今か今かと待っいる&そしてなにより私自身が
1週間も待つ事なんてもう出来ません。
店員のアンちゃんに「ホーネットと同じ位の値段でホーネットに 勝てるラジコンがないか?」
と問いかけます。
するとあんちゃんがニヤリとしながら
「兄ちゃんあるよ。とっておきが。 裏のレース場でみせてやるよ。 」
「なんぴとたりとも、俺の前を走らせねぇ」(by 赤城軍馬)と思う私に迷いはありませんでした。
購入決定です。
相棒の名は
マルイ製 ザ・ハンター(狩人)です。
早速家に帰り、組立開始です
しかしながら気ばかりあせり、組立図もいいあんばいで見て完成を急ぎます。
その結果
タイムボカンのように
部品が何個か残ったのが気になりますが・・・
細かい事は気にしないです。
まだ完成してないが何とか走らせる事が出来る状態に なりましたので喜び勇んで
早速、夜の7時位でしたが、真っ暗な狭い路地で試運転です。
痛っ
モーターの配線を逆にした為に、前に走らせたつもりが バックしてきて、
サンダル履きの私の足に乗り上げてきて足の痛みに悶絶です。
それでも、はやる気持ちは一向に衰え知らずなので、配線を直さずそのまま再度走らせます。
ハイ。 お次は電柱に激突です。
試運転から僅か数分で、バンパーが折れ心の痛みに悶絶です。
全く予想だにしないアクシデントにより、バンパーが折れてしまいましたが・・・
しかし、代えのバンパーを買うお金はもうありません。
明日お披露目する事をわざわざ他ののクラスまで行って、大々的に宣伝しているのでどうしよう?
流石にバンパー無しではと、家中を探し回って出てきた物をかき集めた結果・・・
我が家には
竹しかありませんでした。
こうなりゃその竹を無理やり加工して・・・
変な
荒縄で括りつけて完成です
ワイルドな カスタマイズがなされた、
マタギ仕様のザ・ハンター
まさに世界でひとつのオンリーワン間違いなしです。
完成したものの、あまりの
風貌の変化(劣化?)に正直自分でも驚きを隠せませんが
もうとにかく一刻も早く皆が待つ公園に行って、競争させたかったので大事なのは
外見よりも走りだと自分に何度も言い聞かせます。
さあ待ちに待ったデビューです
学校で、わざわざ他のクラスまで行って
「俺のが一番早えぇからな」と 言い歩いておりましたので
公園に行くと一斉に皆が駆け寄ってきました。
集まった皆、案の定私の
ワイルドなカスタムに目が釘付けです
そりやそうです。
皆の改造といえばベアリング交換やブラックモーター等でしたが、そこにいきなり竹と荒縄により
外観がワイルドに改造されたマタギ仕様のザ・ハンターが登場したのですから。
流石の私も少々皆の反応が気になりましたが・・・
やさしい皆は、目を少々泳がせながらも私の身に
起こるべくして起きた不幸を
なぐさめてくれました。
そして改めてマタギ仕様をみて「さすが、どんぐり。相変わらずやる事が豪快でスゲェーなぁ」と
皆で爆笑です。
早速皆でレースをしてみると私の自作の竹バンパーが
流体力学の常識を超えた・・・
なんらかの力を与えてくれたお蔭もあってでしょうか?とても素晴らしい走りを披露してくれました
キャンプ場でラジコンを楽しそうにしている子供を見てそんな風に皆で、
日が暮れるまで楽しく遊んだ思い出が蘇ってきました。
どうしよう?
今日何気なく、ネットを見ていたら、随分前にホーネット再販されていたんだ~
「これもある意味、キャンプ用具だよ」とママに申請してみようかな~
皆さんどう思います?
そうですね、アウトですね。(笑)
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